その2:スキャンの手順とホコリの処理



以下の手順はあくまで自己流です。
大量のコマをバッチスキャンで一括取り込みする方もいますが、取り込み時の画質調整など作業効率を考えると、今のところ標準スキャンユーティリティを使うのが一番効率が良いように思います。

  1. フィルムを取り出し、ホルダにセットする
    この時、右手は素手でフィルムの端を持ち、フィルムを押さえつけるのには手袋をした左手で行います。
    ツルツルした面(数字のコマ数表示が読める面)を上にします。
  2. ホルダのフタをして、ブロワ-でホコリを飛ばす
    表面だけでなく裏面も忘れずに
  3. スキャナにホルダをセットして、インデックススキャン→プレビュースキャンをする
    インデックスは最初の1枚で良いと思います(時間が掛かるので)
    次に写真が写っているコマを選択してプレビューボタンを押す
  4. プレビュー画面でホコリの状態を確認する
    目に見えない小さなホコリ・チリでもプレビュー画面で確認できます
  5. 気になるゴミが写っている場合、一旦ホルダを吐き出して再度フィルムの掃除を行う
    この時プレビュー画面とフィルムを見比べてやるとやりやすいです
    またブロワーで取れないゴミは手袋で軽く拭くと取れることがあります
  6. ホルダをスキャナにセットして再度全コマをプレビュースキャン
    ホルダの出し入れを行うとコマの位置が微妙にずれますので
  7. 各コマのクリッピング、画質調整を行う
    時々、フィルム1本位の間隔でピント調整(オート)を行うと良いでしょう
    露出補正は再度プレビューが掛かってしまうので、私は「画質調整」で明るさ・コントラストの調整を行っています
    また、この時コマごとに取り込み解像度を変更できます。人物が写っているコマは3200dpi、風景だけのコマは1600dpiなどと使い分けています
  8. 必要なコマを選択して本スキャン
    保存先と連番の最初の数字を聞いてきますので、適当に設定して取り込み

上記手順で、24枚撮のフィルム1本あたりの作業時間は1時間弱といったところでしょうか。
本スキャンは結構時間が掛かるので、何か別のことをしながら「ついでに」作業するといった具合です。

ちなみに、私の取り込み設定は
・ネガAE:Auto
・スキャン時のAF:off(ひとコマごとにピント調節が行われるので時間が掛かる)
・取り込みモード:8bit(Jpegは8bitまでのサポートとなっているため)
・マルチサンプルスキャニング:OFF(2回以上にすると余計な時間が掛かるし、ネガではあまり効果がない)
・Pixel Polish:フィルムの状態が悪い時だけON
・埃除去:手で取れない細かいゴミがある時はON。通常の埃では効果が薄い
・粒状軽減:中程度(眠くなるという人もいますが、ネガにはそこそこ効果があると思われる)


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